Web上に割り当てられた住所を表すものが「ドメイン」だとすると、「サーバー」はそこに建つ家屋に相当します。
「サーバー」とは
自分でサーバーを購入、設置してもよいのですが、サーバーの運用や管理、メンテナンスの手間などを考えると、サーバーを貸してくれる「レンタルサーバー」を用いるのが一般的です。
借り方で分けると、一戸建てのように1台のサーバーを丸ごと借りる「専有・専用タイプ」のレンタルサーバーもありますし、マンションやアパートのように1台のサーバーを区切って複数の利用者でシェアする「共有・共用タイプ」のものもあります。
また、目的で分けると、独自ドメインを含んだメールアドレスでのメールサービスを使いたいのであれば「メールサーバー」が必要であり、インターネット経由でWebブラウザから閲覧できるホームページを独自ドメインで設置したいのであれば「Webサーバー」が必要になります。
ドメインを利用するレンタルサーバー検討のための基礎知識として、ドメインとサーバーの関係性を理解しておきましょう。
ドメインとサーバーの関係
取得した「ドメイン」でWebサイトや電子メールを利用するには、電子的に情報を処理するための「サーバー」が必要です。サーバーというコンピューターを置くことで、インターネットを介しホームページを公開したり、電子メールの送受信ができるようになります。
インターネット上のサーバーの場所は「192.168.0.1」のように数字で表されたIPアドレスと紐付けられています。ホームページを閲覧したりメールを送受信するときに、この数字で表されたIPアドレスを利用者全員が覚えてやりとりすることが難しいので、これを「○○○.co.jp」のようなドメインという分かりやすく覚えやすい文字列に変換して、インターネット上のやりとりは行われています。
ドメインは、ドメインネームシステム(DNS)によって、「192.168.0.1」のように数字で表されたIPアドレスと紐付けられています。DNSは名前(ドメイン名)からどこの住所(IPアドレス)へ行けばよいかが記録されている住所録です。
ドメインとIPアドレスの紐付けを管理するDNSサーバーは、メールアドレスやWebサイトなどで使われているドメインが、どのサーバーで運用されているのかを探し出します。そのため、サーバーを設定する際、利用するIPアドレスやDNSサーバー名を正確に登録しておかないと、他のコンピューターから認識されず、メールが届かなかったり、Webページが表示されなかったりしてしまうのです。